美容整形にハマるある女性の話

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

ホクロとりや二重まぶたなど、ほんの1時間足らずで受けられる手術もあり、美容整形は、ぐっと身近で日常的なものになりつつあるようだ。近年、美容整形の技術は格段の進歩を遂げている。手始めはホクロ、それからおへソ、そしてまぶた、と数カ月おきに施術。看護婦のN子さんも、小金を貯めては、チョコチョコと美容整形を楽しんでいる。次はちょっと低い鼻をと、だんだん欲が出てきた。

美容整形というのは、どうも始めるとクセになるものらしい。なにしろ、すればするほどキレイになって、目に見える形で不満が解消するのだから、病みつきになる心理もまあ、わからないでもない。そんなN子さんのエスカレートぶりを心配したのが、整形外科の看護婦である友人のS美さん。彼女はN子さんのように、ちょっとしたきっかけから、美容整形の甘いワナにハマっていく患者の例をいくつも見てきているのだ。もちろん2人の勤める病院は、ごく普通の総合病院だから、手術済みの患者にまた別の整形をすすめるような、あくどいマネは決してしない。

手術に立ち合いをすすめた

それでも、1カ所が成功したら、今度は患者のほうがもっとキレイになりたい!という誘惑から逃れられなくなるのである。ある患者の手術の日。S美さんはあえてN子さんに、手術に立ち合いをすすめた。顔の全面整形だ。患者は30歳の女性。医師と看護婦は手術前の患者に何時間もかけて説明を試みる。ゼッタイ観月ありさちゃんのようになりたいんですと、繰り返すばかりである。

それは説明というより、むしろ思いとどまるための説得だったのだが、彼女の決意は岩のように固い。N子さんは、患者の写真を見て驚いた。(こ、これは、まるで悪役で名をはせた某プロレスラーではないか・・ムチャクチャな)その患者の顔の全面整形は、アゴの骨を削り、頭蓋骨を縮め、頼骨を削り、鼻を高くし。まるで彫刻か石膏細工である。15時間にも及ぶ手術だった。最新医術を駆使して、手術は無事成功した。もちろん、N子さんがその後スッパリと美容整形をやめたのは言うまでもない。

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