美容整形のリスク-必ず手術同意書にサインを求められる

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

美容整形の場合、異物反応による発熱とか痛みを、手術した側のミスとは考えない。そうした場合、再手術をして入れ直すか、取ってしまうわけだ。最近はプロテーゼと呼ぶ袋に入れて挿入する方法が流行している。それでも生体組織に異物が入ることに変わりはなく、異物反応が起こることもある。周辺の組織が死んだり、熱を持ったり、腫れたり、痛みを起こしたりするのだ。

一度膨らました乳房は皮膚が伸びている。取ってしまうとそれが小さくなるから、伸びた皮膚にはシワが寄り、何とも気味の悪い乳房となることがある。豊胸手術は、シリコンを乳房に注入する。異物反応は人によるし、起こってみなければわからないのである。

美容整形が医療行為でない以上、もし医師側に重大なミスがあった場合は、法律的は慰謝料や損害賠償の請求ができるだけにとどまり、傷害罪などの刑事告訴はできない。ひどい整形外科になると、同意書には医師側のミスでも、納得してもらう旨の内容が書かれている場合もあり、客側は泣き寝入りしなければならない可能性もある。

術前には必ず手術同意書にサインを求められる

どのような手術でもそうだが、術前には必ず手術同意書にサインを求められる。美容整形の同意書は、手術によってどんな顔になっても、シリコンで胸が腫れても、再手術によってよけい見苦しくなっても、明らかな手術ミスでなければ客は文句をいえない。そして医療行為ではなく、手術する側とされる側の個人的な契約の上に美容整形は成り立っているので、同意書の法的有効性が立証されていると、医者は強調する。

最近ではシリコンの発ガン性も問題にされているという。医学的な結論は出ていないようだが、それは安全性が確認されていないということでもある。わたしがここでいいたいのは、美容整形はそういうリスクがあるということを承知しておいてもらいたいということだ。そういうリスクをよく分かっていないまま手術を受けることは危険なことなのだ

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