大学病院の売店や食堂があまりよくないといわれる理由

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

入院患者にしてみれば、売店というのは、ある種の楽しみの場所である。アメニティーという発想のないといわれる大学病院では、売店での買い物が患者の数少ない楽しみになっている。それなのに、店の状況はあまりにひどい。どう並べたところで売れてしまう、あるいは売れなくてもいいという、競争原理の働かない、独占した商店であることが、改善されない最大の理由といわれている大学病院のなかにある売店。コンビニエンスストアなどを入れたほうが、商品管理なども優れているはずである。それができないのは、ほとんどの病院で理事の関連会社のような組織が売店を経営し、やはり病院経営者とのつながりが大きいからだろう。大学病院のなかにある売店というのは、実に雑然としているところが多い。それは売っているものが、食品であったり、歯ブラシであったりするせいかもしれない。

食堂も同じことがいえる。とくに職員食堂は一流企業からみれば、なんとも情けないところが多いようだ。病院内には面会人向けのレストランが入っているところも多く、病院によっては有名なホテルのレストランがそのまま入っているところもある。

とかく病院経営者が利権を独占しようとすることで、患者のためのレストランも売店も、競争がない店舗になり、一般の店舗に比べて何とも活気のない店になってしまうようだ。それはまさにホテルのレストランと同じであり、いかに外の業者を入れたほうが院内が快適になるかわかる。一般的には病院経営者の利権がからんでいて、なかなか外部のレストランを入れられないのだろう。

病院内では物流が大きな問題に

最も問題なのは患者の移送である。入院患者、手術患者ではベッドごとの移送となり、それをいちいち病棟の看護婦がやっていると、かなりの労力が要求される。一人の患者移送に病棟のナースを二人出せる余裕がないのがいまの病棟かもしれない。そのために、患者移送をメッセンジャーが代行することもある。

カルテなどはエアーシューターや小型のコンテナ移動装置で、病棟から検査室へ送ったりすることができるが、院内ではそれ以上にさまざまなものが動く。レントゲンフィルムは一人の患者でも、かなりの枚数を撮影するから、大型の袋でも分厚くなる。それに加えて各病棟へ配る薬、点滴などはメッセンジャーと呼ばれる院内の運送屋ともいえる人たちによって、電動カートで配られている。

大学病院というのは医者、看護婦だけでなく、メッセンジャー、掃除をする人など多くの人に支えられている場所でもある。そういった人の評価も病院の評価対象として考えていくべきだろう。そういった人材は、やはり私立医大では病院経営者が関係する人材派遣会社から派遣されているケースが多い。

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