さまざまな難しい皮膚科の病気を専門に診る病院をつくれば

公開日: : 最終更新日:2017/04/02 医療に関する記事

日本には皮膚科の大きな専門病院がない。勤めている優秀な皮膚科の医者を、五年のうち一年くらいは、いろいろな地方に出向させるということができれば、皮膚科医の少ない地方の医者不足が解消されるであろう。もちろんこのようなセンター病院ができれば、日本全体の皮膚科のレベルも上がって、たとえばアトピー性皮膚炎の画期的な治療法も見つかるかもしれない。

アトピーをはじめ、さまざまな難しい皮膚科の病気を専門に診る病院をつくれば、多少、都会から遠くても患者さんも集まるだろうし、そこで研修すれば、いろいろな患者さんをたくさん診られるし、指導システムもしっかりしているので、皮膚科ならほかで研修するのと負けないぞということになれば、研修医だけでなく、長くその病院に勤めようとする医者もたくさん集まるだろう。

医学部附属の大学病院全部に皮膚科があって、ばらばらに臨床もしているし研修もしているが、それを全国で三~五くらいのセンター病院化すれば、教育にも臨床にも、おそらく研究にもいいし、地方の医者不足にもいい。

地域医療のセンターを全国につくること

もう一つは、きちんとした地域医療のセンターを全国につくることだ。高齢社会が進むこれからの時代は、専門家以上に、一人で患者さんのいろいろな病気を診られる総合診療医が必要な時代となる。高齢者は一人でいくつも病気を抱えやすいが、それぞれを専門医が診ているから薬が膨大になってしまう。そのため一人の医者が患者さんを人間として診て、あるいは往診などをすることで生活状況や食生活なども見て、総合的に判断して薬を使う優先順位を決められるような総合診療医の必要な時代だ。

皮膚科に限ったことではなく。心臓外科だって、美容外科だって、眼科だって同じことだ。精神科にしても、今ももちろん国立の大きな病院はあるが、そういうところであれば大学では学べない心のケアのようなことを教えてくれる先生もいる。小さなデパートみたいな大学病院を全国に置いておくより、巨大な専門店を各パートごとに全国にいくつかつくるほうがよほど合理的だ。

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