医学研究の本当の意味をもう一度考え直さないといけない

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

たしかに研究は自由で、どういうことをやってもいいのかもしれない。しかし、これからは大学病院という公共性のある施設では、その研究の正しい評価を行ない、無駄な研究をやめさせ、時間と金のロスをくい止めていかなければならない。

論文を書いた研究者が企画したものか。オリジナリテイーがどれほどあるか。他のマネや二番煎じではないか。それが臨床的に本当に意味があるか。患者の利益になるか。こういった評価を患者も参加する形でしながら、研究を見つめていかなければならないだろう。

本当に新しい研究というのは、それを見抜くだけの指導者を持たなければ生まれてこない。役立たずの研究にうつつをぬかし、他人の論文を奪って英文にし、平気で自分の論文のような顔をして、雑誌に投稿する研究者もいると言われている。

主任教授が気に入るような研究を続け、それが何の成果も生まなくてもいいとなれば、従順であったことの証としての論文にすぎず、患者のための研究論文など生み出せないことになる。そんな論文の欠陥をチェックするシステムはできていないようだ。

研究の意味を求められたとき

医学研究とは何であろうか。その研究の意味を求められたとき、とくに臨床の研究であれば、患者の役に立つということが最終目標であるはずである。しかし、医学研究の多くは、その研究目的のために研究をし、結果は問題とされないつまま、論理的につじつま合わせができていれば、その研究の持つ意味を問われることはまずない。

結果が出る研究をすることが論文をたくさん書く早道であるからだ。自分の能力を十分わかっているからか、医局に残り出世していく医者には、そういったレベルの研究もどきで満足している医者は多い。その時間的無駄、その間に医療をしないということも含めれば、こういった研究主体の大学病院の最終的な被害者は患者である。

研究をするための研究であるから、それがどんな結果でもいいわけである。研究会、学会では馴れ合いが続き、本質的な質問など行なわれない。学会のボスに頭を下げるだけが能といった医者が、研究者のような顔をしているのが、二流三流医学部の現状であるようだ。

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