いいかげんな医者は医療保険請求だけが命という話

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

本来、初診の患者にはどこが痛いのか、どんな痛みがいつからはじまり、どれくらい痛いのかを聞く。そしてさらに病歴や体質をじっくり聞いて、体質に合った治療法を採用しなければならない。痛みについてつぶさに聞き、患部をていねいに診なければ、軽い病気なのか重いのかは正しくはわからないし、精密検査の必要があるかどうかもわからない、ということだ。

しかし、悪い開業医のパターンとしておおむね共通するのは、診察がいい加減だということのようである。ちゃんと診ようという姿勢がないという。

のどが痛いんですと患者がいえば、患部をちょと診て、まあこんなものだろうとすぐにカルテと処方等を書き出す。そして薬を出して終わり。「〇丁目のAクリニックは、本当に治りが遅いのよ。いい加減な薬しか出さないし..。でも、ほかの病院はちょっと遠いしねぇ」と近所の人々にさげすまれても、病院は経営できてしまうのである。

保険請求をごまかして儲けようとする人

問診や視診、聴診などですべてがわかるわけではない。それは診療における導入部であり、ここをおざなりにしてまっとうな医療行為は成立しないのだ。医者は税制上優遇され、七割近くが必要経費となるので二重に儲かるのである。優遇される理由の一つは、医者は生涯、学習を重ねていかねばならないというテーゼが固定観念としてあるからだろう。

いい加減な診察で簡単な病気しか診ない開業医の中には、シコシコと保険請求をごまかして儲けようとする人もいるようだ。確かに開業前に博士号を取り、開業医として地域医療に貢献しながら、臨床データを地道に集めて学会に報告する人がいないわけではない。しかし現実には、いかに効率よく医院を経営し、儲けるかを考えている開業医のほうが多いのである。

簡単な病気は保険点数が低い、つまりよほど数をこなさないとベンツにふんぞり返る生活はできないのが、保険医療の常識だからであるという。軽い病の患者を流れ作業でさばき、たまに来る重病の患者については知り合いの大病院の専門医に紹介状を書いて送り出すという日常を送っている。アメリカなどのように自由診療が盛んな国であれば、そうした病院が儲かることもありえるだろう。しかし日本の保険制度のもとで、簡単な病気しか診ない医者がどうして儲かるのか不思議である。

記事一覧はこちら

スポンサーリンク

関連記事

no image

医師がお礼の商品券を断固として拒否した本当の理由

・お礼は断固おことわり新人医師のあきれた言い分 今日退院するNさんが、医局に挨拶に来た。皆さん

記事を読む

no image

生検とは-その意味とその他にも医学用語をいくつか紹介

・生検(セーケン) ここでは生検について話をしよう。検査法は、ポリープとかの細胞の一部を削り取

記事を読む

no image

ガン告知の真実-病名を隠す傾向がある現代

治療をすれば治るガンについては、告知することが一般的になってきました。現実には、ガンを告知されてよか

記事を読む

no image

死化粧はナースが行う大事な仕事だが・・

お弁当箱よりやや大きめの箱の中には、化粧道具が入っています。人が亡くなると、体を拭いて清め、女性の場

記事を読む

no image

病院の選び方-あなたはどういった観点で選択していますか?

医者に行こう!と思った時、あなたはどのように病院を選ぶでしょうか?さまざまな選択基準が考えられますが

記事を読む

no image

女医でプライドのかたまりのような人は嫌われるらしい

女医のいいところは、患者に対してまめに接し、細かい点まで目が行き届いて治療もていねいだということ。し

記事を読む

no image

小児科医が子供にびびりまくった情けない話

・小児科医がコドモにビビった話 患者が大人だと、会話1つにも駆け引きがある。小児科医を選ぶ理由

記事を読む

no image

既往歴の意味-あらかじめ過去の病気などを思い出しておく

久しぶりに病院に行くなら、今までの病気の歴史を復習しておくといいでしょう。初めての病院に行くと必ず質

記事を読む

no image

研修医の仕事-都会から地方病院に行ったらモテる

研修医は普通は外来の新患は診ない。初診は怖くて診られないし、病院としても診させられないというのが正直

記事を読む

no image

理想の医師とそうでない人-分かりやすい例を挙げて善し悪しを紹介

横柄で傲慢でイバってばかりいる医者は、本当に良い医者とはいえない。聞かれもしないのに手術は99%成功

記事を読む

スポンサーリンク

スポンサーリンク

no image
医者が転勤先で苦労する人と人とのコミュニケーション

転勤をいっぱい経験した医者の話では、方言のある地域へ行くのは、大変、外

no image
医師は不倫をしやすいの!?当直という名の外泊

オバ様族の患者さんが、男性の医師の私生活を知りたがる傾向にあるという。

no image
医者の学会の費用-豪勢な噂は本当なのか?

昔テレビでドラマ化されていた、白い巨塔のイメージでそう思ったのかもしれ

no image
製薬会社と病院の癒着は本当にあるのか?

研修医として病院に出勤すると、製薬会社社員からプレゼント責めにあうこと

no image
医者が始めて打つ注射の本音とその犠牲者

医者なら誰でも、初めて注射をする日があります。ということは、最初に注射

no image
忙しくて医師求人がなかなか探せない人におすすめの会社

医師の中には、転職を考えているが、忙しくてなかなか行動に移すことができ

→もっと見る

PAGE TOP ↑