医療機器購入-金を稼ぎ出す金の卵に見えるテクノロジー

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

中小の病院でも人間ドックを行っているところでは、最先端の医療機器があるのは当たり前になっている。そうでないと病院間の患者獲得競争に負けてしまうからで、セールスマンが出向かなくても毎月何台も売れるということが起こるようだ。客のほうからやってくることがあるとはいえ、メーカー側は売り込める病院にはきっちりと売り込んでおきたい。市場が限られているから、入り乱れた売り込み合戦は、リベート合戦を伴うことになるようだ。

ある大学病院で、精神科がこれまた数千万円もするABR(聴覚脳管反応装置)を購入した。購入責任者は精神科の教授で、リベートが噂されていた。その教授は、せっかく高い器械を買ったのだから、どんどん使え。ノイローゼ程度でも、患者には検査だといって使えと命じたそうである。

エコーなどは取り扱いが手軽な上に、患者も医者と一緒にテレビモニターに映し出される自分の内臓を見られるので人気が高い。中規模の病院でも個人経営であれば、何千万円の機器購入であろうと決定権は院長なり経営者にある。その場合は、経営者にとってはリベートよりも値引きのほうが得になる。

日進月歩のテクノロジー

現在の医療機器には莫大な研究開発費がかけられているから、商品として売り出されると何千万円、何億円という値段がつけられるエコーや、胃ガン・腸ガンの診断に威力を発揮する内視鏡でも一台一千万円以上もする高性能の機能や使い勝手のよさを考え合わせ、また多くの患者の命を救うことにつながれば、決して高くはない値段である。銀行にしても病院が倒産する今の時代に融資には慎重だが、個人病院であってもそうした機器を購入するといえば、資金はすぐにでも貸してくれるらしい。

日進月歩のテクノロジーは医療機器にも及んでいる。これまでは開けてみなければわからなかった内臓部の疾患を、エレクトロニクスの力で映し出すこともできるし、ガンや難病の発見治療にも最先端機器は威力を発揮している。銀行にとって、最新の医療機器は金を稼ぎ出す金の卵に見えるのだろう。高額の医療機器は、メーカーに多大な利益をもたらす。ある種の機器の原価率は三〇パーセントくらいという話だが、一億円だとしなら七千万円が儲けになるのである。

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