医療ミスについて-認定医の制度をほかの科にも広げるべき

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

医療ミスを招く原因の一つは、明らかに人手不足だ。絶対数が足りない上に、患者に主に接するのが経験の少ない看護婦になるから、ミスが発生しやすい。医者にしても、今は麻酔医にだけある認定医の制度をほかの科にも広げるべきだ。

外科や産婦人科、美容外科などの手術後に起きる障害や死亡に関して、医者のミスではないかと思ったら、すぐに医療事故を担当したことのある弁護士に相談したほうがよい。弁護士会に問い合わせればそうした弁護士を紹介してくれる。弁護士に相談するほどではないが、何か引っかかるというなら、保健所の相談コーナーを利用してもいいだろう。

医者といえども人間だから、当然ミスは犯す。しかし人の生命を預かる以上、許されるミスと許されないミスがあり、どのようなミスであれかぎりなくゼロに近づけていく努力が求められると思う。医療ミスを減少させる一つの力になるのは、患者側の総然とした態度である。

麻酔科の認定医制度は、医療ミスの発生率が麻酔科で最も多いことが危惧されて制度化された。認定医がいなければ、医師の免許があっても麻酔ができない制度で、現在は申告制である。医療ミスはほかの科でも起きているわけだから、制度化して医者の技量の差を明らかにすれば、総体的な質の向上が図れるのではないか。ただし認定を医師側が行うようにすると、学界の意向で認定・非認定が裁断される。

何かと暗躍するのが習性になっている医学界だから、不正がまかり通ることにもなりかねない。やはり厚生省あたりがやるべきだろう。

医療ミスが発覚するケース

医療ミスが発覚するケースに内部告発もある。病院の体質を問題にしてというより、日頃から仲の悪い医者同士が相手を告発して自分を有利にしようという意図で行うようだ。医療ミスにかぎらず、製薬や医療機器の会社からのリベートがバレるのも内部告発、というより密告からだ。患者のためになるのであればそれも悪いことではないが、そうした病院に入ることから患者の不幸がはじまってしまうのだから、いかんともしがたい。

医療事故保険を扱う保険会社は、大学のOB会や医師会の有力者、医局の教授などにリベートを贈り、加入を勧誘させているという。医学界はタテ社会であるから、有力な人脈さえつかめば下っ端まで支配できるらしい。万が一裁判に負けた時の慰謝料などの賠償に応じるため、医療事故保険が各損保会社から発売されているが、一件につき最高一億円が保障されている。月々三〜四千円の掛け金なので、大学の勤務医から個人開業の医者まで、ほとんどの医者が加入している。

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