医療従事者数が増えすぎることで起こるデメリット

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

医者は増えすぎて余る傾向があることは問題です。厚生者は一九九四年の時点で、二〇二五年には約二万六〇〇〇人の医者が過剰になると試算の結果、予測しています。毎年約八〇〇〇人が国家試験に合格し、廃業したり死亡する二〇〇〇人を差し引いても年に約五~六〇〇〇人もの医者が増えています。

当然医療費も増加することになり、もし、医者一人に年間五〇〇万円の給料を支払うとすると、単純計算で五〇〇万円×六〇〇〇人=年三〇〇億円という国民医療費が増えていく計算になります。病気になる国民がそのぶん増えているわけではないので、医者は健康な人に生活習慣病の可能性があるといって検査漬けにすることで収益を確保し始めているというわけです。

医師一五〇人態勢というのは、人口一〇万人あた打に医者を一五〇人作るというもので、当時の欧米先進諸国並みにしたいという発想から生まれた目標値です。医者が増えれば、国民皆保険制度とあいまって、お金がなくて医療を受けられないという人が減るだろうという考え方で、少なくとも当時の官僚の発想としは正しかったのでしょう。

医療従事者を増やすという意図

もうひとつの医大新設のほうは医科大学を新たに作って医療従事者を増やそうというもので、こちらは医療従事者を増やすという意図がすんなりわかります。一九六一年の国民皆保険制度といっしょにスタートしたのが医大新設構想と医師一五〇人態勢でした。医大が増えればそれだけ卒業生も増えますから医者への道も幅が広くなるわけです。

ところが、この医大新設、医師一五〇人態勢の目標は思わぬ方向に展開してしまいました。新設医大の乱立が起こり、入試は金権入試になってしまいました。医師一五〇人態勢は、一九八〇年代にとっくに達成されているのですが、その後も医者は増え続けています。裏口入学という言葉が流行語になるほど、一般的に正当とはいえない手段で医大に入学し、そのまま医者になる人が続出したのです。

医者を養成する制度が一九六一年から基本的に変わっていないからです。問題は、裏口入学が流行した当時、医者になった人もいまだに医者として現役で、お金をつかって裏口から医者になったわけですから投資したお金を取り戻すための医療を続けているということです。

そういう医者ばかりではないと信じたいところですが、不必要な薬剤、検査を勧める医者には、やはり医者になるために投資したお金が大きかったためにそうなるという傾向も見られます。
裏口でなくても医大に進学するにはお金がかかりますから、どうしても投資したぶんを回収したいという心理が働くでしょう。

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