医者からもらった薬たまっていませんか?

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

患者さんのドクターショッピング(あちこちの医療機関や診療科を転々とすること)によって、自分の飲み薬が途方もなく増えてしまい、飲むべき薬がグチャグチャになってしまった例をあげてみましよう。

たとえば、ここに七五歳のおばあさんがいるとしましょう。最近以下のような症状があるのです。

・食欲がない。特に脂っこいものは。
・新しいことが、なかなか覚えられず、もの忘れが多い。・緊張すると血圧が上がる。病院で計った血圧だけが高い。
・歩き始めに膝が痛い。
・耳が遠く、小さな声が聞き取りにくい。
・階段などで息が切れることがある。

このおばあさんがその点ばかりにとらわれたり、少し心配症であった場合はどうでしょう。きっとこんなふうに考えるでしょう。いずれも七五歳という年齢を考えるとありふれた症状ですね。もちろん一つの症状が重大な病気の始まりであるという可能性は完全に否定できません。

かかりつけ医を持たないと

・食欲がないのはひょっとするとガンかもしれない。
・もの忘れはボケの始まりだったら大変だわ。
・神経内科でCTってのをとってもらいたい。・耳鼻科で聴こえの検査をしてもらいましょう。
・病院で計った血圧だけが高いのに、心臓の医者はいつも血圧の薬を飲んだほうがいいって言っているし。
・呼吸器科でレントゲンも撮りたい。
・消化器科でカメラを飲みなさいって言われたことがある。
・ああ膝も痛い。整形外科では単なる老化現象と言われた。でも私はリウマチが心配。
・あちこちを心配しているうちに不眠症になってしまった。・耳が遠い。難聴かしら。
・息切れは肺が悪いのじゃないかしら。

この話はやや誇張してありますが、皆さんの周りを見渡すと決してあり得ない話ではないでしょう。ここで私が言いたいことはもしこのおばあさんが、かかりつけ医を持たず、自分の判断で行きたい病院へ行ったとしても、困惑してしまうことは目に見えています。このままだと、薬を飲むのをやめてしまうことにもなりかねません。

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