医者の診断できない範囲-ナワバリを知らされたある出来事

公開日: : 最終更新日:2017/10/28 医療に関する記事

医者のナワバリを、魚の骨で知らされたある出来事がある。
1人息子の医大合格祝いの席で、鋼のホネがノドにひっかかった。人生最良の日に、0さんはとんでもないメにあってしまったのである。ご飯を呑み込んでみたり、ピンセットでさぐってみたり、と、思いつくまま試してはみたものの、とても素人には手に負えそうもない。

こうなると医者の手を借りなければいけない。鯛のホネは太くて、先がV字形に分かれているため、ひっかかると始末が悪い。瞳を飲み込むといやな痛みが走る。しかし、かかりつけの内科は、あいにく院長が不在であった。妻の運転で夜の町に車を走らせ、救急車の受付もある、比較的大きな耳鼻科に向かった。実際、ホネはかなり奥の方まで到達していたらしい。ノドのホネだから耳鼻暇候科だろうと、長男が電話帳を片っばしからめくって、ようやく一軒探し当てたのだった。

レントゲンを撮ったところで、あ、これはもうウチじゃないですねえっ、どういう意味ですか?医長いわく、ですからウチはノドまで、その先は違うんです、と。つまり、その位置からするとOさんのホネは、耳鼻暇候科の管轄、ではないというのである。さいわい、その医者の紹介により、近くの救急病院でOさんのホネは無事除去された。その先は違うって、ノドは続いてるんだろう・・?

ひっかかってからすでに3時間以上経過

胃カメラを使ってノドの奥をのぞき込み、あ〜あ、こんなにはれちゃってとつぶやいた。その間痛みは徐々に増し、最後はズキンズキンとかなりなものであった。そりゃそうだろう、ひっかかってからすでに3時間以上は経過していた。当直医は外科医だった。

なんだか医者って・・と早くも失望気味の長男。ともかくホッとして一家が帰り着いたのは夜中の0時近く。なんとか取れたからよかったようなものの。こりゃいかんとばかりにOさん、「いや、なんでもできる医者なんていないもんだろう。耳鼻科の医者はあまり面白くなさそうだな」。

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