医者が信用されるためには?患者に疑惑を持たれるようではダメ

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

~患者が納得するテクニック~

あいまいな態度や煮え切らない言葉が、患者の信頼を失わせ疑惑を生む。どんな人間関係もそうだろうが、第一印象というのは強く残るものである。医者の一言がずしりと胸に突き刺さり、医者だけではなく看護婦や家族の顔色さえうかがう。こんな心理状態の患者に、だと思う、そうしたほうがいいでしょう、といってはダメなのである。

医者がハッキリいわないのは重い病気だからかもしれない。もう手遅れなのかもしれないなどと悩み、獲疑心に取りつかれてしまう。だから、殺然としていうべきなのだ。

一番悪いのが、病名を告げないことである。今はいないが、昔は患者は病名なんか知らなくてもいいと考える医者がいたようである。検査で入院して何日も経つのに、自分がどんな病気なのかわからない。これでは患者はたまらない。診断に多少不安はあったとしても、とりあえず予想される病名をつけ、的確な治療のためにといって検査を続ければいいのである。

カゼで外来に来た患者などは自分が軽い病気だと思っているから、「カゼだと思います」でも納得する。しかし、入院患者の心理状態は、触れれば壊れてしまうようなガラスの器のように繊細だ。この医者は自信たっぷりだ、この医者のいうことを聞いていれば安心だ、と患者に思ってもらえるようでなければならない。

あなたは慢性肝炎なんだ。何の心配もないから、治ることだけを考えなさいと。 たとえ末期ガンの患者であろうと、そういってやることで心を落ち着かせ、病気を治そうという意欲を持たせることができる。

医者が嫌がる寂しい老人

老人は全部が全部イヤなわけではないが、概して気が重いという。とくに家族に見放された老人の患者は、医者にも迷惑なものであるという。

自分で勝手にガンだと思うんならそう思い込んでいればいい。そのうちストレスが溜まって、本当のガンにかかることもある。そうしたら、望みどおりガンになったよ。よかったじゃないかと思うことにしているという医師もいるという。

できる限りの手を尽くしているのに、徒労感ばかりが残る。こういう家族が実に多いようだ。家族に惜しまれながら死んでいく人は、どんなに幸せなことか。不幸な老人をたくさん目にしてきた医師が多いので、我が身の将来を考えると背筋が寒くなってしまうようだ。

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