医者の家族は他人の医師に診てもらったほうがいい

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

近しい身内はなぜか治りが悪いようです。日ごろから尊敬しつづけているご夫妻なら別ですが、最も信頼できる間柄のはずなのに、奥様はダンナ医者をなかなか信頼しないといいます。ビールばかり飲んで、ソファーで口を開けてゴロ寝しているダンナの姿を見ていると、どうもそれだけで効かない、治らない、になってしまうのでしょう。

医者自身も病気になります。奥様が病気になり、医師であるダンナ様の診察を受けに来ることも、あるのです。その家族だってケガや病気になって、治療のために副院することもあります。普通の患者さんのように、どうなさいました?なんて聞くのも、ナースの手前、恥ずかしいでしょう。とても無愛想です。

様子はすでに数日前から夕食時の会話や、お風呂上がりのパジャマ姿のときにでも、すでに相談されています。状態はよくわかっています。後ろに腕が回せないのよねぇ。ほら、こっち向きがダメなのよ。ねぇ、ちゃんと診てよ。あなた、最近どうも肩が痛いんだけど、五十肩かしら。でも、診察室でカルテを前にすると、再びきちんと質問します。

急に他人行儀になったりするもの

奥様のほうも、ーカ月前から、どうも肩が痛くなりまして。急に他人行儀になったりするものです。それなのに、家に帰ってビールの栓を開けるころには態度が変化していて、なんで、あんなに痛いの。本当にあれで効くの?一昨日よりもっと痛くなってきたみたい。今日、あなたにされた肩の脾節注射、すごく痛かったわ。なんて、ズケズケいうに違いありません。

ちなみにある医師の両親は、一度もその医師の診察室で受診したことがないという場合もあるようです。休みの日には、パジャマ姿のままでテレビを見ながらゴロゴロし、アイスキャンディーをペロペロなめている姿を見ていて、医師としての信用がないんでしょうね。近所の信頼できるホームドクターに、健康のことは相談しているようです。

まったく他人の病気を通じてのみの関係、患者と医師というほうがかえってよいこともあります。真の悩みや体の事情は知り合いにはいいにくいことも多いんです。医者を選ぶときには、親戚や仲のよい友達の医師を心強いと思いがちですが、それは時と場合によります。主治医を決めるときに親類縁者にこだわりすぎると、後悔することもあります。覚えておきましょう。

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