格差社会の医療の在り方-アメリカなどの例とおすすめの事項など

公開日: : 最終更新日:2016/03/14 医療に関する記事

情報通の人はいい医者を選ぶ。格差社会というとお金の問題ばかりが取りざたされる。情報の格差。ITの時代になると、情報はとる気になればいくらでもとれるのだが、そこでメディア・リテラシーの差が大きなものになる。というのは、その情報を検索してみようという知恵が働かなかったり、あるいは、書いてある情報の意味が読めなければ、いくら情報が得られても役に立たないからだ。

また、金持ちがいい医療を受けるという時代は、意外に早く来るかもしれない。高齢で大金持ちの社長などで、何億円も出していいからいい医療を受けたいという人が実際にいることは、私レベルでも知っている、とある医師は語る。そういう病院に雇ってもらうことは名誉なことだから、医者もそのために頑張るかもしれない。これは、保険診療の間に「うまい」という評判を立てないといけないから、保険診療の医療レベルを上げるというメリットがあるようである。

医学部に入ってからなら読んでわかるサイトで、入る前には理解不能ということは珍しくないだろう。無知な人は適当に医者を選ぶが、情報通の人は非常にレベルの高い医者にかかれる時代になる。これは逆に言うと、ハイレベルの病院に勤める人間には大きなプレッシャーになるという。

格差社会は知的レベルの格差の大きな社会

格差社会は、知的レベルの格差の大きな社会でもある。昔なら、飛び切り賢い人も少ない代わりに、まともに日本語の読み書きや計算ができない人がいないのが日本のよさだったのが、その前提が崩れている。

アメリカのNIH(国立衛生研究所)はほとんどの病気の標準治療を載せているが、これを読んでこられたら、それ以外の治療法を選択する際に、きちんと患者さんに説明しないといけなくなる。病院の情報を探して求めてくる人は、相当な情報通である可能性が高い。これまでは医者しか手に入れることができなかった最新の医学論文を読んで、医者に質問されるが、実際には別の格差もある。

現在の学力低下は、まともに日本語の読み書きができない人間を大量に生んでいるとされる。ところが、彼らもお客さんとしていろいろなところで大事にされてきたから、権利にだけはうるさい。クレーマーやモンスターペアレント的な人はいくらでもいる。こういう人には、これまで以上にわかりやすく説明できないと、何を言われるかわからないのである。大事なのは、分かりやすさである。

記事一覧はこちら

スポンサーリンク

関連記事

no image

3分診療のカラクリ-ある医師の話を例に説明

~大病院の三分診療のカラクリ~ 三時間待ちの一三分診療を受ける患者さんの腹立たしさはよく分かっ

記事を読む

no image

脂肪肝とは?痺せたりお酒をやめれば元どおりになる-用語集

医者が病院で使っている用語はたくさんあるが、その中でいくつかの用語を紹介していこう。 ・シボー

記事を読む

no image

実は開業医は家からあまり出ない出不精の人が多いらしい

実は開業医は家からあまり出ない出不精の人が多いらしい。開業医の行動半径は実は狭いらしい。 実は

記事を読む

no image

心身医学療法を現代の医療に加える

気管支端息は頻回の夜間発作や度重なる入院などが医療費を高めています。気管支端息は代表的なアレルギー疾

記事を読む

no image

病院の待合室に響いた子供の恐ろしい一言

・待合室に響いたシャレにならない子供のひと言 大学病院の内科医局に勤めるAさんには、4歳になる

記事を読む

no image

日本の医療制度の問題点について

医学の最先端の研究の重要性は論を待たないところです。しかし、現在では臓器別医学の限界、来るべき高齢化

記事を読む

no image

教授になっても研究をバリバリやっている人たちばかりではないらしい

バブル期の経済とともに、学会も増えすぎ、金をかけすぎているのだ。時代はそんな状況ではないことを学会開

記事を読む

no image

診療点数の稼げるものと稼げないもの

稼げる診療、稼げない診療というものがあるのをご存知だろうか?同じ病院の診療でも、稼ぎやすい診療と、あ

記事を読む

no image

医者が転勤先で苦労する人と人とのコミュニケーション

転勤をいっぱい経験した医者の話では、方言のある地域へ行くのは、大変、外国語みたいな土地もあった、が共

記事を読む

no image

外来診療を手抜きする医者-五分診療という言葉

大病院で外来を担当する医者は、ほとんどが中堅どころで臨床経験が豊かである。医局でいえば助手や講師クラ

記事を読む

スポンサーリンク

スポンサーリンク

no image
医者が転勤先で苦労する人と人とのコミュニケーション

転勤をいっぱい経験した医者の話では、方言のある地域へ行くのは、大変、外

no image
医師は不倫をしやすいの!?当直という名の外泊

オバ様族の患者さんが、男性の医師の私生活を知りたがる傾向にあるという。

no image
医者の学会の費用-豪勢な噂は本当なのか?

昔テレビでドラマ化されていた、白い巨塔のイメージでそう思ったのかもしれ

no image
製薬会社と病院の癒着は本当にあるのか?

研修医として病院に出勤すると、製薬会社社員からプレゼント責めにあうこと

no image
医者が始めて打つ注射の本音とその犠牲者

医者なら誰でも、初めて注射をする日があります。ということは、最初に注射

no image
忙しくて医師求人がなかなか探せない人におすすめの会社

医師の中には、転職を考えているが、忙しくてなかなか行動に移すことができ

→もっと見る

PAGE TOP ↑