研究発表の真実-十年以上も前に結論が出ている現状

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

もう十年以上も前に結論が出ていることを、目先を変えて繰り返し発表することも行なわれている。そんな研究は学会で発表すべきことではないだろう。自分たちの作った世界で自分たちだけが満足する研究に陥っていくのが、いまの日本の医学会で、医学研究の半分くらいがそういったもそれをどこかで断ち切り、改革すべきだろう。

無駄な研究だと知っていながらも、やらざるを得ない状況は医者の時間的な余裕をますますなくしてしまう。研究至上主義のために、臨床は二の次になり、医学の進歩とはいっさい関係のない研究が繰り返されているのが、多くの大学病院の現状であるようだ。こういった事情が重なり、やらなくてもいい研究、無駄な研究もどきが発表され続けているようだ。これらの研究に費やす時間と金の無駄は、計り知れないという。

自分の研究のレベルは数年学会で発表していけばわかってくる。それでも研究をし発表をするのは、まさに予算の下りた公共事業のように、とにかく器械を買って、適当な研究をやり、発表だけはしておく。そうすれば研究予算を使ったことになり、自分たちの研究グループも何とかアピールでき、予算もまたもらうことができるからという話らしい。

一所懸命にやっているからいい

一番の問題は一所懸命にやっているからいいとか、努力しているからすばらしいという見方しかしないことだ。あるいは学会で認められていることの二番煎じの研究であっても、それをいい研究と評価してしまうのは、自分たちだけの世界を作っているからである。研究に規制を設けることと、ある程度研究の内容を監視し、選択していくのは、これからは止むを得ないのではないだろうか。医者が思いつくまま、自由に研究し、予算も自由に使える時代は終わったように思われる。新しい発想をつぶす危険はあるが、あまりにも役に立たないやっている研究者が多すぎるようだ。

また、ある医療器械が売り出されれば、その医療器械を使った研究会を作るというやり方をやってきた。脳波計は脳波しか取れない、心電図計は心電図しか取れない器械なのだ。そこからいかにひねっても、画期的な研究を見い出すことは難しい。

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