研究論文というのは大きな隠れ蓑になってしまう

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

まさに研究というのは大きな隠れ蓑になってしまう。肩書きが上がるほど、原著論文と呼ばれる純粋な研究論文は少なくなるようだ。研究論文と称しても、医学系の商業誌、医学実用書、さらには科学雑誌なども含まれてくる。とにかく現状では研究をやることが中心だが、そのなかには机に向かい論文を書くこと、図書館に行き文献を調べること、製薬会社から頼まれたパンフレットの原稿を書くことまでが、研究という作業に含まれてしまうようだ。

その辺の区別を明確にすることは難しい。研究熱心な医者が就業時間内にしていることにはいろいろある。基本的には、就業時間内にどんな雑誌に掲載する原稿であっても、書いていること自体は注意されることはなく、むしろ有名医学商業誌から原稿依頼がくれば誇らしげに同僚に見せたりするものだそうだ。国立大学のある教授は、そういった商業雑誌に製薬会社からもらった金で旅行をし、エッセイを書いていたことが問題にされた。

三十五歳になった内科医が迎える最初の分岐点

研究至上主義の大学病院では、研究をしていること、論文を書いていることがすべての中心であり、それ以外はすべて二次的な問題として扱われるようだ。研究機関であるゆえに、それは仕方のないことと考えるか、もっとバランスよく臨床も研究もやるべきであると考えるか、意見の分かれるところである。

病棟へは早朝など自分のあいた時間に顔を出す程度で、あとは教授回診、病棟カンファランスといったところには参加するが、毎朝入院患者の顔を見るということはなくなる。入院をしている患者にしてみれば、なかなか姿を現すことがない研修医を指導している医者は、いったいなにをしているのか、疑問に思うこともあるかもしれない。

大学病院にいる内科系の医者では、三十五歳くらいを過ぎてくると、後輩の指導はするものの、病棟での受持医からは外され、やや患者から離れた視点で見るようになる。同時に研究主体の生活になり、病院にいる時間のほとんどは、医局で研究に費やされる。

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