後期高齢者の医療費の自己負担割合など

公開日: : 最終更新日:2016/02/15 医療に関する記事

医療費を、これまでは自分が入っている保険(国民健康保険や、まだ会社に雇われている人は組合健康保険など)で賄っていた。もちろん、保険というのは、若い人も含めて平均的に病気になる確率から計算して保険料を決めるので、若い人の分は黒字になるし、お年寄りの分は赤字になる計算となる。

七十五歳以上の後期高齢者は約一三〇〇万人いると推定され、二〇二五年にはそれがさらに増えると予想されている。これは、本当に深刻な問題となることだろう。ほかの病気もしやすくなることもあって、それに対する医療費も膨大なものになる。現在でも後期高齢者に対する医療費だけで約一五兆円かかっていると推定されるが、それが二〇二五年には二五兆円になると推定されている。

一年間で医者にかかったり、入院したりする確率が五%だとすると、それをもとに保険料がが、若い人ならその確率が一%くらいかもしれないのに、お年寄りだと一〇%くらいになってしまう。そのため民間の生命保険なら、たとえばがん保険などでも若いときに入るとかなり安い値段で入れるが、歳をとるごとに保険料は高くなる。

後期高齢者の医療費については

今回の導入で、後期高齢者の医療費については、公費が五割(要するに税金ということだ)、現役世代の保険料が四割(それにしても現役世代がかなりの負担をすることには変わりがない)、高齢者の保険料一割という形を明確にした。

公的保険は年齢に関係なしに保険料の割合は一定で、むしろ収入に応じて高い・安いが決まっている)。しかし、後期高齢者が多くなると、この赤字があまりにひどくなり、若い人の負担が増えすぎるということで、後期高齢者の独立した保険の制度をつくろうとしたのが、後期高齢者医療制度というもの。

高齢者が騒いだのは、一つは、手続き上のトラブルや、保険証が来なかったなどの事務的なトラブルが予想外に多かったこと(こんなものは、もちろん大騒ぎをする種類の話ではないが)があり、もう一つは年金から天引きされるという制度に対する不満もあるようだ。多くの人が、この制度に不満を持っているようである。

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