交通事故現場で卒倒してしまったある病院の院長の話

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

・事故現場で卒倒した辣腕外科医のひとりごと

下町に大きな市中病院を経営する、院長兼外科部長であるO氏は、手術が三度の飯より好きな医者。もちろん腕もいい。ふつう院長といえば、皮椅子に深々と座り込んで、山積みの文献に目を通している図が浮かぶだろうが、この0氏はそうではない。11時間におよぶ大手術を2日つづけても平気。場所柄、ヤクザなども多いが、そんなときも血みどろになったニイさんに罵声を浴びせながら、鮮やかにさばいていく。

寄ってくる看護婦たちに、今日はオペが4件あったと嬉しそうに話す。豪快にして細心。みごとな手腕である。175センチの堂々とした体格にさっそうと自衣をなびかせ、風のように院内の廊下を歩く。

ある日、目の前で大型ダンプに自転車が巻き込まれる大惨事が起こった。被害者はどうやらまだ息はあるようだ。現場にはグシャグシャにつぶれた自転車と、血まみれの被害者が倒れている。院長が、内科部長と昼食から帰る途中、交通事故に遭遇したのだった。

O氏はその場にうずくまりもはや失神寸前

こりゃ、近いからウチの病院に来るぞ、急ごう、と内科部長が声をかけた。しかし、O氏はその場にうずくまり、もはや失神寸前。その惨状を目の当たりにしたO氏、なんと吐き気とめまいで動けなくなっていたのであった。内科部長に抱きかかえられてフラフラと病院に戻ると、ちょうどそこにさっきの事故の被害者が救急車で到着。

するとO院長、運ばれてきた患者を見たとたん、シャキッと正気に戻りさっそく執刀となった。さすがプロである。もちろん手術は大成功である。さすが腕は確かで、手術が三度の飯より好きな名医。しかし、内科部長に意外な弱点を見られ、借りをつくってしまった0院長。テレ笑いしながら、いわく、人間の血は見たくないよ。じゃあ、ふだん手術しているのは、人間じゃないってことなのか?まるで作り話か冗談みたいな話だが、これはホントの話である。

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