精密検査を病院で行うことは人によってはマイナス効果になることも

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

検査の中には体力を相当消耗させるので、健康上に悪影響をもたらすものもある。それでも必要だからするのが本来の姿だが、最近は必要以上の検査をする傾向があるようだ。内科医は少しでも怪しいと思えばもちろんのこと、念のためにと何日間にもわたって検査を続けることになる。その背景には、点数の高い検査を求める経営的な圧力もあるらしい。

MRゃCTなどの検査でも、前日から絶食し、造影剤などを飲まされる。内視鏡や穿刺して行う造影などの検査はつらいものである。検査で体力を消耗するなんて信じられないという人がいれば、それは検査を受けたことがない人だ。
異物感で内臓が収縮を繰り返し、気持ちが悪いことこの上ない。健康体ならどうってことはないが、老人の患者は特に体力を消耗するため、一日おきとか、日数をおいて行うことになる。

精密な検査ができるようになったものの、精神的にも肉体的にも患者にダメージを与えるというのは、医療の進歩とは裏腹である。検査が続くうちに手術に耐えられる体力がなくなり、あるいはガンが進行して手術したら手遅れだったというケースもある。

現在の医療水準に対応できない

病院は数億という高価な機器でも購入せざるをえない。患者にできれば来てもらいたくない国公立の病院でさえも、医療設備を整えておかなければ現在の医療水準に対応できないという。そうして購入した機器は積極的に使われるそうだ。手術は、最初に診察した内科医に打診し、外科医のほうでも必要と判断されたら行われる。患者に最初に接するのは内科医であり、診察・検査を慎重に行って診断を下す。その助けになるのが、最近次々に開発される革命的ともいえる機器だ。

検査づけの内科に対して、切りたがりの外科がある。それというのも内科医を信じていないところがあるからだというのだ。検査を続けていると病気が進行してしまうので、とりあえず手術をして、患部を直に診たほうが患者も体力を消耗せずにすむのではないか、というのが外科医の発想であるようだ。手術になれてきた頃の外科医は、何でもかんでも切りたがるという。

しかしそれは、切るためのいい訳にしかすぎない。切りたくなる年齢は医局に入って五年以上経ち、手術のイロハを覚えて一本立ちする三十代半ばから後半にかけてだという。

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