行った治療行為に応じて医者に金を払うシステム

公開日: : 最終更新日:2016/01/18 医療に関する記事

行った治療行為に応じて医者に金を払うシステムにすると、過剰診療になりがちなのだが、逆に定額制にすると、過少診療になりがちだという危険性もある。そのため、高齢者の治療ガイドラインだとか標準治療をつくるのが現実的であった。

薬や点満を減らすことで高齢者がかえって元気になったという報告が相次いだ。ただ、その一方で認知症の患者さんなどが肺炎になった場合、抗生物質の点満が高いので、「末期だから、ここまでやる必要はない」という説得が行われて、肺炎くらいで亡くなる患者さんも相当増えたと言う人もいる。

どのような病気に対して、医師がどんな検査を行い、どんな薬を使うといちばん予後がいい(その後の健康状態や生存率がいい)かという調査や研究をしておけば、それを行えば定額を払うし、過少診療の場合は定額は払わないということができる。

標準治療を決めていけばいい。標準治療を決めておけば、お金が浮くだけでなく、高齢者も元気で長生きできるのである。高齢者の担当医にしても、それになるために研修を受けるとのことだが、おそらくその研修は、それほど役立つとは思えないからである。

薬の優先順位づけについても

落ちるので、尿から排池される薬も減る。結果的に薬の血中濃度が高く保たれがちだし、若い人と同じように三度三度飲んでいると、薬が体に溜まってしまう。こういうことを研究すると、一日三度の薬が一回や一回でいいことがわかって、ここでも薬を減らせる。

こういう研究を重ねたうえで、高齢者にどんな治療がいちばん元気で長生きできるかがわかれば、おそらくは今よりかなり薬が減らせる。やはり薬はあまり飲まないで済むようにしたいものである。

たとえば、多剤併用している患者さんに、どの薬を残して、どの薬をやめるように指導するか、薬の優先順位づけについても、まだ十分な研究は進んでいない。経験的にうまくいっているのは、日本でいちばん老人医療費が安いのに、男性の平均寿命は一位になるほどの長野県の医療だが、高齢者担当医の研修は長野方式を採り入れているわけではない。

大学の老人科の医者が、ろくな調査や研究もしておらず、実績もさんざん(老人科の専門医の多い都道府県のほうが、かえって医療費が高い割に寿命が短い)なのに、肩書きで指導しているのである。

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