薬害エイズ事件の背景-その真実と概要-経緯と原因

公開日: : 最終更新日:2015/11/19 医療に関する記事

基本的には、薬害肝炎は薬害エイズと同じく、輸入売血を使った血液製剤を加熱せずに使用したために、エイズだけでなく、肝炎ウイルスにも感染したという話である。

血液製剤というのは、一人分の血液からはそんなにたくさんとれない物質を、多くの人(何千人分といわれる)の血液を集めて抽出して、その成分を患者さんに投与するというものだ。だから当然、きちんとした処理をして投与しないと、どんな感染が起こるかわからない。

血液というのは、さまざまなウイルスが入りやすい。だから多くの伝染病は、ウイルスで汚染された血液を、たとえば蚊が吸って、それをほかの人の血管に刺すことでうつったりする。あるいは、輸血でウイルス病がうつることも昔から知られている。

輸血肝炎というのはその代表的なものだ。だから、医療の世界では血液は「汚い」ものの代表的なものとされたから素手で触る人はいなかった。

薬害エイズ事件の時、血友病の治療に使う物質を血液製剤として使っていたのだが、その血液製剤を加熱することでエイズのウイルスが死滅することがわかり、加熱製剤が発売されてから、血液製剤による感染がとまったとされる。

薬害エイズ事件というのは

薬害肝炎の事件は、いくつかの点で薬剤エイズのときと比べて話がややこしい点がある。一つは、薬害肝炎の場合は、単なる加熱だけでは完全に感染を食い止めることができず、界面活性処理をするようになってから感染が治まったという点で、一部のものについては当時の技術について製薬会社を責めるのは酷という要素があることだ。

薬害エイズ事件というのは、加熱製剤が発売されてからも、危険な非加熱製剤の自主回収がまともに行われなかったために被害が拡大した。これが薬害エイズ事件の基本的な筋である。

一方で、薬害エイズと違って、一九七七年にはすでに感染の危険が指摘され、アメリカではフイブリノゲン製剤の承認が取り消しになっていた。外国で危ないといわれてから日本で使われた期間の長さという点では、薬害エイズよりも性質が悪いといえる。ただ、基本的な構造は、薬害エイズ事件の時と同じである。

薬害エイズ事件のような悲劇は、二度と起こしてはならない。

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