自分で病気を治す努力をしない患者

公開日: : 最終更新日:2015/10/08 医療に関する記事

・困ってしまう患者さんとは?

医師が、日々の診療の中で、特に困っている人たちは、自分で病気を治そうとする意思がない、または努力をしない患者さんと、素人判断をして、指示に従わない患者さんのようです。

自律神経失調症という日本特産の玉虫色の病名をもつストレス病を例にとりましょう。自律神経失調症=更年期障害=自分でコントロールできるストレス病と理解し、自ら努力する人はよく治ります。経が弱く生まれついただけなの、と思っている人はちっとも治りません。内省しないで、自分以外の事柄のせいにばかりしていると、自律神経失調症の治療は長引くといえるわけです。

病気の背景にはもちろん、自律神経やホルモンのアンバランスが関連していることもあるでしょう。自律訓練法などのリラックス練習が思わぬ効を奏することが多いのです。自分の毎日の生活スタイル、ものの考え方、余暇の過ごし方、などにはまったく反省すべき点はない。ただただ、自律神自律神経やホルモンに治療の焦点を当ててみたところで、この病気にはあまり有効ではありません。

自律神経の部分をホルモンに置き換えたり、夫が話を聞いてくれないから、姑がいじわるだから、などに置き換えても同じことです。

病気でないのに、よく病院にやってくる人

心療内科の患者さんたちがあきれてしまう患者で、病気でないのに、よく病院にやってくる人という場合があるようです。心療内科で扱う疾患には、身体的病気の重症度という観点からは、ほんの一部の病気を除いて、致死的なものはありません。

ただ、病気でないのに、よく病院にやってくる人には、必ず身体病に対する不安があるはずです。その不安を解決するような窓口、具体的には保健相談、医療相談や心理カウンセラーをおくべきでしょう。

医者や看護婦すなわち医療者側からみて、病気でないと判断しても、それは生命の危険が伴うような身体の病気、ではないという意味で、心やストレスの病気、または身体的自覚症状、があるからこそ、患者さんは病院に来たのであって、何も心配事がなければ、誰も病院の門を叩かないでしょう。

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